佐野市民文化振興事業団では、8月2日・9日(土)にアートプロジェクトat佐野市郷土博物館を開催しました。昨年に引き続き、画家・銅板画家の大川みゆき先生をお迎えし、デッサンすること、表現することを描きながら学びました。モチーフには佐野市郷土博物館ならではの古民具を使用しました。絵画制作を通じて、真剣にモチーフと向き合う姿や、自由な表現が印象的な講座となりました。
8月2日(土)アートを楽しむお話&鉛筆でデッサンしてみよう
アートプロジェクトは、誰でも気軽に絵を描くことを楽しむことを目的に、初心者であっても熟練者であってもご参加いただける講座です。今回は17名の方にご参加いただきました。

まずは大川先生から「アートを楽しむお話」をしていただきました。対象物をそのまま写し取ることが絵なのではなく、私たち描く側の五感というフィルターを通じて再構築したものだと話します。私とモチーフの対話の結果だと考えると、必ずしも写真のようなきれいさは必要ないのかなとハードルが下がりました。

いよいよデッサンに入っていきます。今回モチーフになったのは、佐野市郷土博物館で所蔵する鉄瓶・サカドックリ・メシビツです。シンプルな古民具とそれぞれ対話をしていきます。写真からも熱気が伝わりますね。
8月9日(土)色をつかって表現してみよう

2回目の講座は、前回のデッサンに水彩絵の具などを使って色をつけていきます。まずは先生から「成功や失敗、正解や不正解があるものではない」と力強くおっしゃっていただき、スタートしました。昨年のアートプロジェクトでは同じモチーフでもひとつとして同じ作品はありませんでした。今回も楽しみです!

もくもくと進める静寂の中、必要に応じて先生が個別にアドバイスをしています。マイペースに進められるのもアートプロジェクトの気軽さです。先週は初対面だったみなさんも、少しずつ会話が生まれ、良い雰囲気の中で制作が進みます。鉛筆によるデッサンから次第に表情をかえていく様子にわくわくしてきますね。どんな作品に仕上がったのでしょうか。

それではみなさんの作品をどうぞ!みなさんがモチーフと対話しながら作った作品たちは色合いも雰囲気も全然違いますね。自由参加日を含めて3日間お疲れさまでした。最後に参加者のみなさんからの感想を一部ご紹介します。
とても楽しく参加させていただき、ありがとうございました。小学校以来、その時でさえ絵を描くのにコンプレックスがあり、すごく下手で悩みでもありました。今回参加することで、基本的な話をきかせていただいて理解でき、ほめていただけるほどに成長できました。本当にありがとうございました。
先生面白い!程よい人数でデッサンの基本を練習できてよい経験になります。
あまりデッサンをやったことがなくて不安だったけど、先生にアドバイスをもらいながらできました。色塗りがあまりうまくできなかったので、たくさん練習したいです。
昨年に引き続き参加させていただきました。自由に伸び伸びと描くことができ楽しい時間となりました。
台と影の味方や描き方を指導していただき勉強になりました。よい講座を企画していただき感謝です。お世話になりました。
今回、郷土博物館でのアート作成に参加できてとても良かったと思います。今までは模写はアニメや漫画のキャラクターや風景を描いたりしてきましたが、デッサンをしたことがなかったのでいい経験になりました。中心線を描く時、とても手が震えててまっすぐに描くことができず大変だったけど、何度も描いているうちにいい線がが描けるようになってきてよかったです。デッサンは上手に描けたけど色を乗せるとなんか違う感じになったので家でもやってみたいと思いました。
昨年に引き続き、大川先生のパッションあふれる講座となりました。モチーフと向き合い、自分自身の中で咀嚼しながら、素敵な作品が出来上がりました。大川先生、参加者の皆さま、講座運営にご協力いただきました事業団友の会S・Cフラワーズの皆さまありがとうございました。
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