佐野市民文化振興事業団では、8月24日(日)に子ども佐野文化発見講座を佐野市郷土博物館で開催しました。子ども佐野文化発見講座は、解説~実演~制作体験を通して佐野の伝統ある文化を発見する児童、生徒向けの講座です。夏休み終盤のこの日、付き添いのご家族も一緒になって真剣に取り組んだ講座の様子をレポートします。
佐野市の際物文化って何だろう

今回講師をつとめてくださったのは、佐野市赤見町にある長竹人形店三代目店主の長竹敏夫さん。長竹人形店は明治31年(1898)に創業し、ひな人形や五月人形、羽子板などを制作しています。長竹さんは平成30年に栃木県伝統工芸士に認定されました。
講座は長竹さんによる際物文化についてのお話から始まりました。
そもそも際物とは?なぜ佐野市で発展したの?
そしてこの講座で制作する武者絵のぼりが何のために作られてきたのかについてお話いただきました。
子どもも大人も真剣に耳を傾けます。節句がくると飾られた人形たちや武者絵のぼりが身近に感じたのではないでしょうか。
技を間近で見てみよう

ここからは長竹さんによる実演です。写真だとわかりにくいかもしれませんが、武者絵のぼりのキャンバスはさらしです。布に色をつけていきます。筆の片方に絵の具、反対側に水をつけて色のグラデーションを表現します。色を付けた瞬間、参加者からわぁっと歓声が上がりました。

作ってみよう!武者絵のぼり

それでは実際に制作してみましょう。今回は事前に下絵をつけていただき、参加者はお手本を見ながら少しずつ絵の具をのせていきました。子どもも大人も真剣そのもの。


先生からレクチャーしていただいたように、グラデーションがきれいですね。筆と絵の具にもだんだんと慣れてきました。最後に皆さんの力作をご覧ください。

最後に参加された皆さんに寄せていただいた感想をご紹介します。皆さんにとっても充実した時間になったことが伺えますね。たくさんのご参加、ありがとうございました。来年はどんな子ども佐野文化発見講座になるのかお楽しみに!
金太郎とこいに色をつけたり、自分の好きな色で塗ることが楽しかったです。また鍾馗(しょうき)さまの絵がどこからきて、どんな話なのか学べました。
佐野の伝統文化に触れることが出来楽しかったです。迫力ある絵に仕上げることを心がけたのですが、思い通りにはいかず、難しく感じたのですが、そのような経験もまた新鮮でよかったです。丁寧に教えて頂き嬉しかったです。
むしゃ絵のぼりができてたのしかったです。またやりたいなと思いました!
際物については以前より興味がありました。なかなか知る事、学ぶ事ができていないので今回体験という機会がありよかったです。限られた時間ではありますが、集中して楽しく体験できました。
歴史ある文化に触れることができてよかったです。色をぬることがとても難しかったのですが、最後まで楽しく取り組むことができました。これから武者絵のぼりについて調べてみたいと思いました。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
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