事業団日記– category –
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事業団日記
新春最初の風景は、とりあえず…[2023.1.4]
「明けましておめでとうございます。」をこどもの頃は何故言うのか疑問に思っていました。その頃からおとなたちを斜に見ていたのかもしれません。でも、この歳になると何だかその意味が分かってきたような気がします。私なりの理解なのですが、一年無事... -
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年末に餌食となったフナの気持ちは…[2022.12.28]
今年徒然に日記を書き始めましたが、週一のペースで意外と続けられました。始めてから、意識して風景や身の回りの出来事に素材はないかと関心を向けることになり、日常を見直すきっかけともなりました。年を取ると単調なことの繰り返しで日常が過ぎやす... -
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芸術作品に挟まれた柚子の木[2022.12.21]
明日は冬至です。太陽の出ている時間が最も短い日です。この時期、あちこちで黄色くなった柚子の実を見かけます。芸術家の吉本義人先生宅の庭先にも柚子の実がなっていましたが、はたして先生は明日柚子湯に用いるのでしょうか。この列の南側にはりっぱ... -
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ネギ畑の上で舞う死神[2022.12.14]
「そんなことするのやめてよ!」「うるせぇ!黙ってろ!」「恥ずかしくて、近所を歩けないわ!」「自分の畑で何をしようが俺の勝手だ!」なんて遣り取りがあったか無かったか知りませんが、これいいですね。静かな山あいの畑、それもネギ畑にこんな作品... -
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中谷剛さんが訪れたかった場所[2022.12.7]
俳優の岡慶悟さんが都合で舞台あいさつに立てなかったことは心残りでしたが、公益財団法人化10周年記念事業は、友の会やボランティアの方たちのご協力で、コロナ禍にも拘わらず大勢の来場者を得て無事終了しました。いくつものプログラムの中で、記念文... -
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五百羅漢像写真展[2022.11.28]
写真家の岡崎稔さんが、11月19日~25日の期間、ホテルサンルート佐野で写真展を開きました。岡崎さんは、以前私が勤めていた職場の先輩です。退職後写真技術を学ぶために大学へ入り直し、卒業制作の一環で徳蔵寺の五百羅漢像をテーマに制作を進めて来ら... -
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石垣の裏に込められたものは?[2022.11.22]
11月14日からいよいよ唐沢山城跡の本丸虎口石垣の積み直し工事が佳境に入りました。石垣は、ふつう表面しか見ることができませんが、唐沢城跡の石垣積み直し作業に伴ってその貴重な裏側も見ることができました。またとない経験です。石垣には裏側に石を... -
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天正8年以来の出来事とか[2022.11.14]
先週の火曜日、11月8日に織田信長が見ていたかもしれないと話題になった月蝕と天王星蝕が同時にありました。その日は晴天で、全国各地でめずらしい天体ショーが見られたようです。でも、この「天体ショー」とは、なんと風情のない物言いなのでしょう。古... -
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紅葉前線も佐野に到着[2022.11.7]
私にとってですが、佐野市を代表する山は熊鷹山と唐沢山です。三毳山と言いたいところですが、栃木市との行政境にあるので、もしかしたら栃木市にとっても自慢できる山の一つかもしれません。熊鷹山は1,169m、唐沢山は242mで、標高はかなり異なります... -
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マリリンモンローとマリアカラス[2022.10.31]
マリリン・モンローとマリア・カラスと言えば、20世紀を代表するエンターテナーのお二人ですが、マリリンモンローとマリアカラスは共に薔薇の名前。明らかにお二人の名前からとったネーミングです。昨日ふらっと出かけた公園に、この二つの花が並んで咲... -
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花の蜜を吸う虫たち[2022.10.24]
秋は意外と虫たちが活動を活発化させる季節で、スズメバチの被害にあう方たちも少なからずいらっしゃるようです。近年は、虫が苦手な親御さんや子供たちも多いようで、虫の話題を出すのは時と場合を考えてしまいます。 花の周りを飛び交うホウジャクを... -
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‘命のビザ’で敦賀に上陸した人々[2022.10.17]
先日、何気なく聞いていたラジオから杉原千畝さんの名前が流れてきたので、ふとその話題に耳を傾けました。それは、第2次世界大戦中、ドイツ軍の迫害から逃れヨーロッパから逃避行する難民に関わった何人もの人たちのドキュメントでした。その調査を進... -
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体育の日からスポーツの日へ[2022.10.11]
今年は、スポーツの日が10月10日でした。スポーツの日は、10月の第2月曜日とのことで、たまたまこの日になったわけです。10月10日と言えば、長らく体育の日でした。1964年の東京オリンピック開会式の日を記念して制定されたものですが、なぜ体育の日か... -
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石垣の前で泳ぐ錦鯉[2022.10.3]
中国の史料には、紀元4世紀に多彩な鯉の記録がすでに載っているそうです。犬を愛玩する文化はこれより遥かに遡りますが、人間はいろんな生き物を古くからペット可してきたようです。これも人間が作り出した文化的所産でしょうか。 唐沢山を登って食い... -
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美術館コンサート[2022.9.27]
9月25日に市内の東石美術館でコンサートを開催しました。このような企画は初めての試みで不安もあったのですが、予想以上の反応にほっといたしました。フルートは小山花波さん、ピアノは須藤ちひろさんにお願いしてのコンサートは、時間が過ぎるのも早く... -
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名前がよくわかりません。[2022.9.21]
このところの風は、明らかに秋を運んで来ているようです。唐沢山を散策していると、この中途半端な時期にも花は咲いていて、先日紫色の花に目がとまりました。ハギが咲き始めたのかなあと何気なく思って近づいて見ると、なんか違いました。草花の知識に... -
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中秋の月暈[2022.9.12]
日本には古来より月を愛でる文化があります。今年は9月10日が中秋の十五夜でした。子供のころは、縁側でススキとともに季節の果物などをお月様にお供えしたものです。父親の時代は、子供たちが家々を回ってお供え物を頂けるのが楽しみだったらしく、一度... -
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これは作品に見えますか?[2022.9.5]
昨年、R293美術展にふらっと立ち寄ったのですが、その時見た作品づくりのビデオ映像に感動しました。機会があったらやってみたいと思って会場を後にしたのですが、その気持ちは1年経った今も残っていたようです。つい先日、そのワークショップ参加者募集... -
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佐野源左衛門常世の墓地[2022.8.29]
先日、久しぶりに佐野源左衛門常世の墓地を訪れてきました。佐野市の史跡に指定されている文化財です。佐野源左衛門常世は、歴史的にみると謎の多い人物なので、いつの間にか伝説上の人物になってしまったのでしょうか。講談や謡曲に取り上げていなけれ... -
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注意呼びかけの文化[2022.8.22]
公園で時間を潰す機会があって、何気なく景色を眺めていましたら、ふと注意書きの看板に目がとまりました。ここまで細かく具体的に記載されているのに驚きました。このような注意書きや熱中症などへの対応呼びかけは、近年増えるばかりのような気がしま... -
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夏の夜の提灯[2022.8.15]
提灯は昔ながらの照明器具で、蝋燭を灯して用いるのが風情があっていいですね。ただ、蝋燭は、扱いが難しく火事の原因ともなり、近年とんと見かけなくなりました。現代は、照明器具がいろいろ発達し、照明器具としての提灯はほとんど用を足さなくなりま... -
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花手水という文化[2022.8.9]
すでに季節は過ぎましたが、紫陽花を浮かべた花手水の風景があちこちでみられるようになりました。紫陽花の花手水はとても鮮やかなので、いわゆるインスタ映えの格好の素材になっているようです。最近見かけたのですが、薔薇の花手水もあるのですね。 ... -
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文化遺産の石垣が・・・[2022.8.1]
今年は、異様に梅雨明け宣言が早かった年ですが、7月に入りぐずついた日が続きました。戻り梅雨という人もいれば、あの時の梅雨明け宣言は間違いで、梅雨の中休みだったんだという人もいます。どちらにしても人が任意に判断することで、自然界にはそんな... -
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文化を攻撃する新型コロナ[2022.7.25]
彫刻家の吉本義人さんが、この夏1か月間程スペースグレイで個展を開催しました。開催中、舞踏家やダンサーたちとのコラボ企画もいくつかあり、4回目のコラボ企画に出かけました。会場に着いて最初に告げられたのが、東京から来る予定だった出演者が新... -
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牧野富太郎の文化[2022.7.19]
山野で見かける草花は、まず名前がついているものと考えがちですが、今でも時折新種が見つかったニュースが流れます。小学校の頃だったと思いますが、牧野富太郎という人の名前を先生に聞いたか、何かの本で知った覚えがあります。1,500種類以上もの草木...