フロイトの文化論[2022.6.27]

 21世紀に入っても内戦や紛争が世界各地で起きていますが、2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻は、戦地からの映像とともにほぼリアルタイムでニュースが配信され、世界中の人々が衝撃を受けました。

 学生の頃、アルバート・アインシュタイン関係の本を読み漁ったことが遠く記憶に残っています。アインシュタイン自身、学生の頃は成績が決して良くはなかったということに惹かれて、彼の人生に興味を持ったのかも知れませんが、本の中身は、ほとんど忘れてしまいました。ただ、彼がノーベル賞をもらったのが一般相対性理論ではなく1905年頃に発表した特殊相対性理論であったということは覚えています。もしかしたら、そのことも記憶違いかもしれませんが、・・・。

 その彼が、国際連盟からの呼びかけで、1932年にジグムント・フロイトと書簡を交わしていました。テーマは、「人間を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?」で、アインシュタインが相手として心理学者のフロイトを希望し、このテーマを投げかけました。

 フロイトは、アインシュタインからの問いかけに、真摯に長文の手紙で応えました。そして、最後に結論として、「・・・。しかし、いまの私たちにもこう言うことは許されていると思うのです。文化の発展を促せば、戦争の終焉へ向けて歩み出すことができる!」と。

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