100年前の双六[2024.2.19]

 3月3日まで、佐野市郷土博物館では、昔のくらし展を開催しています。子どもたちにも人気で、授業で訪れた小学生が週末に再びご家族と一緒に来館するほどです。博物館には、むかし子どもたちが遊んだ今では見慣れないものもたくさん収蔵されていますが、この明治末期から大正初期に流行った「買い物双六」は、当時の少女雑誌の付録としてついていたものです。この手のものは、子どもたちが遊んだ後捨てられてしまい、たいてい残ることがありません。美術工芸品や骨とう品などは比較的残る傾向がありますが、子どものおもちゃ、特に紙でできた雑誌の付録品などは中々残りません。当時の子どもたちの遊びを窺い知る貴重な資料といえます。

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