
昭和24年 栃木県佐野市生まれ
昭和43年 山菊鬼瓦店の三代目として、家業の鬼瓦製造に従事
昭和54年 独学にて作陶を始める
昭和58年 第7回日本陶芸展入選(平成元年、7年、13年、15年 入選)
昭和63年 栃木県芸術祭 工芸部門 芸術祭賞
昭和64年 栃木県芸術祭 彫塑部門 準芸術祭賞
平成 2年 山上仁三、菊三親子展(現代工芸藤野屋 栃木)
平成 3年 花の器展(草月美術館 東京)
平成 8年 個展(現代工芸藤野屋 栃木)
平成 9年 全国伝統的工芸品展 入選
平成15年 第17回日本陶芸展 2点入選 大賞候補
平成16年 兵庫県立陶芸美術館買上げ
平成17年 栃木県伝統工芸士に認定
平成19年 第2回菊池ビエンナーレ展 入選
●野州粘土瓦について
田沼の特産品として名高い野州粘土瓦は、栃本・吉水を中心に製造されている。それは、秋山川・旗川両河川に挟まれた栃本・吉水から佐野市堀米・石塚町にかけて瓦に適した良質な粘土が豊富にあること、瓦を焼くのに必要な松や杉といった燃料が手に入りやすかったこと、等である。
当地方の瓦焼きの起源は約1,200年前にさかのぼる。天平13年(741)聖武天皇が国家鎮護のため、全国に国分寺、国分尼寺の造営を初願され、詔勅によって下野国にも建てられた。寺の壮大な屋根に葺かれた瓦は、佐野市の東部に連なる三毳山麓で焼かれたものが大量に供給された。
田沼町において、瓦焼きが始まったのは幕末期と思われる。安政2年(1,855)吉水村の惣右衛門が瓦焼渡世の許可を願い出ている。
瓦は用途に応じ何十種類とあるが、基本となる瓦は平瓦、丸瓦、鬼瓦の三種である。
特産品野州粘土瓦の販路は東京をはじめ関東一円に、その名をとどろかせている。
古くから、特産品として、製造されている粘土瓦の原料である良質な粘土と、伝統技術により干支を製作したのである。(『田沼町史』 自然、民族編より)
講師をしていただいた事業団のイベント
R5 佐野再発見専門講座(栃木鬼瓦)
令和5年11月19日より、郷土の特産品として名高い野州粘土瓦について学ぶ全3回の講座を開催しました。栃木県伝統工芸品の栃木鬼瓦を製造する山上菊三さんを講師にお招きし、参加者はそれぞれ考えたデザインで粘土小物を作成しました。
期 日:令和5年11月19日(日)・12月3日(日)・12月10日(日)
場 所:佐野市郷土博物館
講 師:山上菊三さん
参加者:19人
- 講座の様子→令和5年度佐野再発見専門講座(栃木鬼瓦)
R6 子ども佐野文化発見講座~栃木鬼瓦~
令和6年8月4日(日)子ども佐野文化発見講座を開催しました。
子ども佐野文化発見講座は、小学生から高校生及びその保護者の方を対象にした、佐野の歴史や文化の奥深さを見て、学んで、体験してもらう講座です。今回は栃木県伝統工芸士の山上菊三さんを講師にお招きし、栃木鬼瓦について学びました。
期 日:令和6年8月4日(日)
場 所:佐野市郷土博物館
講 師:山上菊三さん
参加者:23人
- 講座の様子→令和6年度子ども佐野文化発見講座~栃木鬼瓦~