栃木県指定無形民俗文化財 牧歌舞伎

 栃木県指定無形民俗文化財。佐野市北部牧地区の農民の間に、江戸時代から伝え演じられてきた地芝居。江戸時代後期に江戸の歌舞伎役者 関三十郎により伝えられたのが始まりとされている。
 地元に残る組立式舞台には、文久3年(1863)銘のものがあり、農民による地芝居として意義があるとともに、芸風に関流の本格歌舞伎の名残りをとどめていたこと、義太夫狂言(丸本物)でない純歌舞伎の台本が保管されていたこと等が特色とされている。
 現在、栃木県内で地芝居としての歌舞伎はここだけとなり、後継者として保存会の人たちが稽古に励み保存・伝承している。

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